ぬりえ (イメージする)

本教材は、見本のない塗り絵を通して「色を想像する力」を育むことを目的としています。実際の色を思い浮かべたり、自由な発想で色を選んだりすることで、子どもは自分なりの表現を楽しみながら、創造力や発想力を豊かにしていきます。
 
「りんごは赤かな?でも青いりんごもあるかもしれない」と、自分の中にある知識や経験をもとに色を選ぶ過程そのものが、自然な学びの体験となります。また、見本がないことで「正解」は決まっておらず、「自分で考えて決める」ことの楽しさや、自分の選んだ色への自信も育まれていきます。

「どの色を組み合わせたらきれいに見えるかな?」「どんなふうに仕上げたいかな?」と考えることで、美的感覚や色彩感覚が育ちます。さらに、そうした思いや工夫を言葉にして他者と共有することで、表現力の向上にもつながります。

大人が「その色、いいね」「どうしてこの色にしたの?」と声をかけることで、子どもの想像や考えを受け止める対話のきっかけとなり、より深い関わりやコミュニケーションの機会が生まれます。
また、友達や先生など他の人が選んだ色や表現を見ることで、「そんな色の塗り方もあるんだ」と気づいたり、「面白いね」と感じたりすることができます。こうした経験は、多様な感性にふれる貴重な機会となり、他者の考えを尊重する気持ちや共感する力を育てることにもつながります。

物語のある絵

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